Cppcheckはとても優れたツールですが、Windowsで使用する場合はSetupがありますが、Linuxで使用する場合は手動でのインストールになります。
ソースコードをダウンロードしてビルドすれば良いのですが、ビルドするツールをインストールできない場合などビルド困難な場合がありますので、RPMパッケージをインストールする方法を紹介します。
Note
1つ注意なのは、RPMパッケージでインストールするため必ずしも最新版のCppcheckを使えるわけではありません、新しいCppcheckがどうしても使いたい場合はソースコードからビルドしましょう。
紹介する方法はCentOS6を対象にしますが、別バージョンのCentOSに関しても目的のバージョンに置き換えればインストール可能だと思います。
How to Install
cppcheck Download (DEB, RPM, TXZ)
上記のリンクから目的のCppcheckのRPMパッケージを探します。
CentOS6のx86_64のCppcheckを選択するとパッケージの詳細ページに行きます、下の方にDownloadという項目があります。
DownloadアイコンをクリックするとRPMパッケージへのリンクがあるページに行きますので、"Binary package"のリンクをコピーして、CppcheckをインストールするCentOS上でwgetします。
$ wget http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/cppcheck-1.63-2.el6.x86_64.rpm
あとはrpmコマンドでインストールします。
$ sudo npm -ivh cppcheck-1.63-2.el6.x86_64.rpm
残念なことに自分の環境では以下のようなエラーが出ました。
warning: cppcheck-1.63-2.el6.x86_64.rpm: Header V3 RSA/SHA256 Signature, key ID 0608b895: NOKEY
error: Failed dependencies:
libtinyxml2.so.1()(64bit) is needed by cppcheck-1.63-2.el6.x86_64
libtinyxml2がないみたいです。
依存パッケージは最初に選択したパッケージのリンク先で確認できます。
cppcheck-1.63-2.el6.x86_64.rpm CentOS 6 Download
足りないパッケージは環境によって違うと思いますので適宜インストールします。今回のケースではlibtinyxml2が足りないので、Cppcheckと同じようにインストールしていきます。
DownloadからRPMパッケージへのリンクをコピーしてインストールします。
$ wget http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/tinyxml2-1.0.11-4.20130805git0323851.el6.x86_64.rpm
$ sudo rpm -ivh tinyxml2-1.0.11-4.20130805git0323851.el6.x86_64.rpm
これでCppcheckをインストールする準備ができたので改めてインストールします。
$ sudo npm -ivh cppcheck-1.63-2.el6.x86_64.rpm
エラーがでなければインストール完了です。
新しいバージョンをビルドしてインストールしたいなどで、パッケージをアンインストールする際には以下のようにアンインストールします。
$ sudo npm -e cppcheck-1.63-2
まとめ
RPMパッケージを直接インストールすることで、リポジトリの追加やビルドツールのインストールなどが省けるメリットがあります。デメリットはバージョンが固定なことです。
状況に応じてインストール方法を選択していくことになると思いますが、RPMでのインストールは簡単だったので割りとおすすめです。
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